パシフィッククレストトレイル旅日記 PCT#7

PCT/パシフィッククレストトレイル
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アメリカ三大トレイルのひとつ、パシフィッククレストトレイル(通称:PCT)を歩いて旅したやまゴリラの旅日記。

PCTはメキシコ国境からカナダ国境まで、アメリカ西海岸を南北に縦走する総距離4265kmのロングトレイル。スルーハイク(全行程をを1シーズンで歩き切ること)にはおおよそ4〜6ヶ月を要する。

衣食住のすべてをバックパックに詰め込み、アメリカの大地を放浪する旅の中でやまゴリラはなにを見て、そしてなにを感じたのか…。

そのすべてを綴った旅日記。

前回の記事はこちら
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PCT 南カリフォルニア編 #4

Day13-Day19/Miles 218.5-341.9

ハイカーなのにドライブスルー!?

現在、Cajon passという小さな街?というかガソリンスタンドとファーストフード店が数軒ある場所のモーテルに滞在している。

久しぶりに1人でゆっくりしたいなという気持ちと、次回降りるであろうWright woodという街の宿の高価さからこちらでの滞在を選んだ。

トレイルから逸れて近所のマクドナルドに向かう途中にふと見覚えのあるロードサインを発見。

Route66のサインではないか。

数年前にロードトリップをしていた時、ロードに残るサインがかっこよくてよく車から降りて写真撮ってたな。

懐かしさと共に以前も通り過ぎたであろうということに親近感を覚えた。

ルート66のロードサイン。ロサンゼルスからシカゴまで続く旧道で数年前にロードトリップした。

そして昨日から熱望していたマクドナルドへ。

Covid-19の影響からか店内飲食はオープンしておらず、モバイルオーダーかドライブスルーの2択。

海外初のドライブスルーはまさかの徒歩だった。

海外初のドライブスルーはまさかの徒歩で。

どデカいSUVとセダンの間に並び遂に自分の番。

ちゃんと頼めるかななどと思いながらインターホンに声をかけるが反応は無い。

『徒歩の人は向こうの窓から注文するのか?』と思いながら、足を進めるも何事もなく店の外周を一周。

あれ?元の場所に戻ってきたではないか。

いつバーガーとコーラにたどり着けるの?がっつく準備万全なんですけど…

再度インターホンに声をかけるがまたもや反応無し。

異変に気づいた昨日トレイルでちらっと出会ったハイカーが徒歩でのドライブスルーはモバイルオーダーしてから並ばないといけないと教えてくれた。

って、分かるか!笑

試練は続き次はマクドナルドのAppがダウンロードできない。

直前まで迫っていたバーガーへの欲望を押し殺し、若干諦めかけたがそこはやっぱり優しいハイカー達。

『私のAppから注文しなー!』とスマホを差し出してくれた。

無事にオーダーし列に並ぶもスマホのロックがかかってしまい、オーダーナンバーを伝えられない。

親切な彼女は食事中にも関わらず一緒に列に並んでくれて遂にバーガー×2、ポテトL、コーラLを手にする事が出来た。

日本人の母親を持つジョー。ぼくに代わってオーダーを通してくれた。

マクドナルドのオーダーの思い出ばかりになってしまったが、トレイルを1人で歩いている時よりもこっちの方がずっと思い出深い。

何が言いたいかって結局皆んな優しいよね。

ここ数日間、歩くペースを上げていつもの面々とは違うハイカー達に出会っていた。

つまりそんなに深く関わってきていた訳ではない。ほぼ初対面みたいなものだ。

助けてくれたJorも昨日通りすがりにちらっと話しただけ。

それなのに子供の面倒を見るように一から十まで自分の手助けをしてくれた。

自分のバーガーはおいといて。冷めちゃうよ。

おそらく彼女も熱望していたであろうに。(そんなにやろ!ただのマクドやん!って思うかもしれないが、数日間の山籠りの後のマクドは別格)

ハイカーの皆んなや、PCTAのボランティア、トレイルエンジェル等、本当に皆んなに助けられて旅をしているなと実感しながら日々を送っている。

木陰て休憩するハイカーたち。こういう景色も見慣れてきた。

感謝と変化、自分らしい旅とは

それはさておき、近頃は少しペースを上げて歩いている。

というより自分のペースで歩いている。

この前、遅くてもいいから仲間に合わせるって言うてたやん!って声も聞こえてきそうだが、自分の旅なのだから自分のやりたいようにやるのが正解だと思う。

今思うと受け入れてくれる彼らの元を離れるのに臆病になっていたのかな。

また一から自己紹介して、お互いの事を話して、どんな人か理解して、人間関係作って、って英語が堪能でない自分からするとなかなか大変。

けれど歩くペースや時間の使い方を人に合わせることに疲れてしまったのか、1人になりたい欲が溢れてきてしまった。

カリフォルニア出身のロビンの叔父のロッジ。アメリカ人ハイカーはたまにこんなイージーモードに突入する。

ファミリーから家出すること数日、いま思う事は自由に旅するってなんて楽なんだ。

そう思っちゃったよ。

歩く距離も、起きる時間も、休憩する時間も、寝る時間も、降りる街も全て自分次第。

もともと何かに縛られるのが嫌いなタイプの自分は自由ってなんて素敵なんだと解放感に溢れている。

もちろん旅の序盤で自分を受け入れてくれた彼らへの感謝は変わらないし、またどこがで再開したいと思う。

でもペースが違えばきっとどこかで別々になるだろうし、勇気を持って次のハイカー達の元へ飛び込もう。

皆んなが皆んな、カタコトの英語で話す外国人の相手をしてくれるかと言うとそうではない。

けれどこちらに興味を持ってくれたり、仲間として認めてくれている人達も大勢いる。

間違いだらけの英語でも、何言ってるの?って気まずい空気が流れても、自分から積極的に。臆する事なんて何もないさ。

『自分らしい旅とは?』

考えていても分からないし、そんなの考えていてる時点で何かに引っ張られているような気がする。

自分の直感を信じて、新たな出会いに期待して、前に進もう。

水の気配がない南カリフォルニアのトレイル。日本ではお目にかかれない植物も自生しており大好きなセクションだ。

※コメント頂いたり読んでして頂いてありがとうございます。

誰も見ていないと思って書き始めているので驚きと感謝でいっぱいです。いや、いっぱいではないです。

人に見せる事を意識して文章を書いていないので読みにくい点も多々あるかと思いますし、おそらく何も得られないと思います。

自分の思いを綴る場所としてブログを始めたのでご了承下さい。

また時間があれば更新します。

では!

見渡す限り植物の自生しない乾燥地帯。

コメント

  1. Junko🐒♪ より:

    毎回、楽しく読ませていただいてまぁす😆
     Great Of All Time. .GOAT って、めっちゃカッコイイよねぇ🐐♪ 似合ってル
     
     同じ流れる時間の中で、色んな出会いや経験を、日本じゃ無いソコで体感してる事、綴ってくれてありがとう笑笑 
     得る事しかない⤴︎⤴︎

    引き続き 応援してます😊

    • やまゴリラ diddypyo より:

      ちょっとトレイルネームはかっこよすぎるくらいのもらいましたね!
      きっとこういう気持ちや感情って忘れていってしまう気がするから綴ってますん。
      後から読み返したら恥ずかしなりそうですけどね!

  2. Peg店主 より:

    このブログがいっちゃんリアルでおもろい🙆‍♂️
    2日に1回はチェックしてるよー♪

    再来週、中川・池田爆走ハイキングなので少々ビビっております笑

  3. DIDDYPYO より:

    名前変わりましたね!
    いっちゃんって2番も3番もおらんやつやん!笑
    でも駄文に付き合ってくれてありがとう。

    あーあの1日200kmくらい歩くやつね!
    プレッシャーで怪我せんように笑

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