ロングトレイル装備〜PCT ガジェットギア&その他編〜

ロングトレイルギアリスト
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2022年5月13日〜9月12日の120日間、アメリカのロングトレイル、パシフィッククレストトレイル(通称:PCT)を歩いて旅したやまゴリラの装備を大公開。

今回はガジェット&その他編。

ロングトレイルのギアと言えば、バックパック・テント・寝袋…やっぱりそれに目がいきますよね?

もちろんそれも大事なんですが、意外と長期間のトレイルライフで重要になってくるのがガジェットギア。

今となってはハイキングにスマートフォンは欠かせないギアになっているので、周辺のギアもしっかり用意していくことをおすすめします。

あくまでやまゴリラの主観になり、個人のスキルや経験、感覚によって使用感は異なるので参考程度でご覧ください。

前回の”テント&スリーピングギア編”はこちら。

※やまゴリラがパーソナリティを務めるラジオ「山×旅 マウンテンギア〜現場からは以上です〜」でもこちらのテーマをお話ししております。

興味のある方はApple Podcast または Spotify でチェックしてみてください。

山道具博士の友人とはじめたラジオ。こちらの記事を読みながら聴いてもらうのもオススメです。
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PCT/パシフィッククレストトレイル 装備 〜ガジェットギア編〜

以下、やまゴリラがPCTで使用したガジェット&その他のギアリストです。

このリストの他にもエマージェンシーキットや細々したものは持ち歩いてましたが割愛しております。

カメラ

富士フイルム XF10

焦点距離18.5mm(35mm判換算値:28mm)、センサーサイズ:APS-C、重量300g以下という綺麗な写真は撮りたいけど重たいカメラは持ちたくない…って方には選択肢のひとつになるのかな?現行品ではないので新品はほぼ出回ってないと思います。

カメラのことはあまり詳しくないので多くは語れませんが、一点、オートフォーカスが少し遅いかなといった印象を受けました。景色を撮影する分には問題ありませんが、他のハイカーを撮ろうとすると素人の僕にはなかなか難しかったです。

充電器類

ここがガジェット類のギアで最も重要なところになってきます。

僕が重要視しているのがハイキング中の充電というのではなく、街でのスマートフォンやモバイルバッテリーの充電速度。

なぜそんなの重要なの?

PCTをはじめとするロングトレイルハイカーは食料補給のために週に1回程度は街へおります。しかし、街へ降りるたびにモーテルに宿泊するわけではなく、食料補給と簡単なシャワーだけ済ませてトレイルへ戻ることもよくある話です。なのでその短期間の間にガジェットの充電を済ませる必要があるのです。

そこで必要になってくるのがPD(パワーデリバリー)という急速充電システム。

PD対応の充電器類を使用すると通常の充電システムと比べて3倍以上の時間の差が出てきます。(対応W数による)

参考までにiPhone8以降のモデルはPDに対応しているそうですが、急速充電を使用すると約1時間半で80%の充電が完了するようです。僕がPCTで使っていた10000mAhのモバイルバッテリーも約3時間でフル充電できました。

つまりPD対応の充電器類でシステムを組んでいれば街での滞在時間を3時間程で済ませることができます。ガジェットの充電で7〜8時間も行動が縛られるなんて僕は絶対嫌です。そのためにわざわざモーテルに泊まるのもお金かかってしまうし…

海外のトレイルを長く歩く方はPD入出力対応の充電器類は必須だと思います!(たまに出力のみPDに対応しているモバイルバッテリーもあるので注意してください。その場合、本体の充電時は急速充電されません。)

AUKEY 10000mA PB-N83

重量175g、バッテリー容量10000mAhの入出力PD対応のモバイルバッテリー。だいたいiPhone類を2回はフル充電できる容量です。本体の充電時間も約3〜4時間と急速充電が可能。

モバイルバッテリーの容量を選ぶのにまず考えなければならないのが、どれだけトレイルでガジェット類を使用するか。

僕がPCTを歩いた時は、iPhone13pro・ヘッドライト・カメラをトレイルで使用していました。そのうちヘッドライトとカメラは街で1回フル充電すれば、次の街までバッテリーが持つ計算なので、考えなければならないのがスマートフォン。

僕のトレイル上でのスマートフォンの用途が、主に地図確認・音楽再生・時々カメラ。その使い方で1日にだいたい20〜30%ほどのバッテリーを消費します。(フライトモード、省電力モード)音楽なしの地図のみで使用ならば10%ほどに抑えられます。

つまりスマートフォンのフル充電で3日間はトレイル上で使用できることになります。

僕が持っていたこちらのモバイルバッテリーで2回のフル充電ができるので、実質9日間はスマートフォンを使用できることになります。

それ以上の日数を食料補給なしで歩き続けるのがなかなか現実的ではないので、9日間持てば十分と言えると思います。実際、PCTではそれで問題ありませんでした。

ただ、「写真や動画をスマホで撮る」「カメラで写真をたくさん撮る」「ナイトハイクをよくする」など、人によってモバイルバッテリーの必要容量は異なりますので、まずはどれだけの容量が必要か考えてみてください。

似たような種類でこんなのもあります。個人的に自分の使用していたAUKEYやAnker製品を信頼しています。

Anker PowerCore Ⅲ 5000

重量113g、バッテリー容量5000mAhの軽量モバイルバッテリー。

こちらはPD対応ではないのですがバッテリー容量自体が少ないので4時間ほどの時間でフル充電可能です。

なんとなくメインの10000mAhのバッテリーだけだと不安があり、自分がどれだけのバッテリー容量が必要なのかいまいち把握できていなかったので、予備として持ち歩いていました。

PCTの旅の中で、必要なタイミングがなかったので何度も手放そうと思いましたが、もったいないので最後まで持ち歩きました。しかし、一度メインのモバイルバッテリーを充電し忘れてトレイルに戻ってしまった時があり、その時は大変お世話になりました…。

20000mAhのモバイルバッテリーをひとつ持つとういう手もありますが、自分が経験したような充電し忘れや故障を考えると考えると2つ持ちも悪くない選択肢だと思います。

Anker パワーポートⅢ 65W

USB-Cポートが2つ、USB-Aポートが1つあり、最大出力が65WのパワフルなACアダプター。

いくらPD対応のモバイルバッテリーを持っていてもしっかりとした出力のあるアダプターを持っていなければ意味がなく、こちらは最大40W&12W&12Wの3ポート同時の出力が可能です。

充電システムを組む時は①モバイルバッテリー本体が急速充電可能か②ACアダプターの出力W数③急速充電可能なケーブルを選ぶ、以上の3点を確認することをおすすめします。

おそらく最新のものはこちら。

2ポートのこちらも軽量コンパクトでおすすめ。いまならこれを選ぶかな。

ケーブルは例えばこんなの。USB-Cが急速充電に対応しているのでアダプター側の端子はそちらを選ぶこと。紹介しているのはiPhoneが急速充電可能なLightning to UCB-Cのケーブル。

モバイルバッテリーの充電に必要なのはUSB-C to USB-Cの充電ケーブル。

ヘッドライト

ペツル アクティックコア

実測重量82g、最大350ルーメンのヘッドライト。(現行品は75g、450ルーメンにグレードアップしておりました。)

ハイキング中は夜間のテント内、ナイトハイク時にヘッドライトを使用しておりました。

日本ではほぼヘッドライトをつけてハイキングすることがなかったのですが、アメリカ、特に南カリフォルニアの日差しは暴力的に暑いので、おそらくナイトハイクの選択肢も出てくるはずです。もっと軽量コンパクトなヘッドライトもありますが、ナイトハイク等も視野に入れて選ばれることをおすすめします。

ちなみにテント用のミニランタンは個人的にいらない派です。1日50kmを毎日歩き続けて、テント場につけばすぐにでも寝たくなるほど疲労が溜まるので、テントの中でゆっくりするタイミングはほぼありませんでした。自分はかわりにモンベルのヘッドライト用シェードを使ってました。

【モンベル】クラッシャブル ランタンシェード
お持ちのヘッドランプをランタンに早変わりさせてしまう、新発想の超軽量コンパクト・ランタンシェードです。半透明で柔らかなシェード本体をヘッドランプにかぶせると、目に優しい光が広範囲に広がります。使用しないときは平たくたためばかさばらず、持ち運びも便利です。付属のミニカラビナを取り付けて、テント内などで吊り下げて使用できま...

PCT/パシフィッククレストトレイル 装備 〜その他編〜

シックスムーンデザインズ Silver Shadow Umbrella(カーボン)

「ロングトレイルハイカーと言えばこのアンブレラ」と言えるほど普及しており、日本でも使っている人が多いこちらの商品。

木陰がなく、アメリカの暴力的な日差しを防ぐための日傘なのですが、個人的には持っていって後悔したギアの一つです。

理由の一つ目は傘をさすのがストレスだったこと。

日傘で片手が埋まってしまうと何かと行動が制限されます。トレッキングポールを1本しか使えなかったり、カメラやスマホを取り出すのが一苦労だったり…。バックパックのショルダーに取り付けるキットみたいなものもありますが、あくまで簡易的なものなので、風に吹かれたり、枝に引っかかったりすると、すぐにズレてしまいます。

確かに日傘があるといくらか体感温度は下がりますが、首元に手ぬぐいを巻いたり、長袖を着用したり、そもそも一番暑い時間は休憩に充てたりと、代替えの解決案はあると思うので、自分は初日の数時間以降はただの荷物になってしましました。

要らないなと思って日本に送り返すのも、長尺で段ボールの調達が面倒だったり、送料が高かったりするので、持って行かれる方はしっかり吟味したほうがいいかと思います。

その他

マッサージボール

コルクの軽量コンパクトなゴルフボールくらいの大きさのマッサージボール。これは歩いている最中に買い足した商品です。なかなか1週間程度のハイキングでは使用しませんが、長旅になるとこれが手放せないほどありがたかったです。

基本的にULバックパックは上半身荷重で背負うことが多く、長期間それを続けると肩や肩甲骨に疲労が溜まってきてしまいます。私もこのマッサージボール手に入れる前は肩甲骨の痛みにかなり苦しめられました。荷物を背負って歩き続けるというのは、思っている以上に負荷がかかります。

テント内でストレッチをする際に一緒にマッサージすることで、疲労回復や精神的にリラックスすることができたので、本当にあってよかったなと思える商品です。

最後に

今回はガジェットギア&その他のギアを紹介させてもらいました。

どれも”ハイキングギア”とは言えないものですが、小さなストレスを無くして、思いっきり旅に集中するために必要なものと考えますので、是非記事を参考にギアを選んでみてください。

私もそこまで詳しくはないのですが、分からないことがあればお気軽にお問い合わせください。

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