はじめまして。
山と旅を愛するやまゴリラです。
福井県出身、滋賀県在住。
1989年(平成元年)生まれの33歳です。
【経歴】
同志社大学経済学部卒
2012年〜2014年 自動車メーカー営業職
2014年〜2022年 化学ケミカルメーカー営業職
2022年 パシフィッククレストトレイル(PCT)
2023年 カミーノサンティアゴ(予定)
2023年 コンチネンタルディバイドトレイル(予定)
こちらのブログでは、旅中のぼくのリアルな心境や旅から学んだ思いを綴っております。
旅を疑似体験してもらいながら、あなたの背中を押したり、何かに気づいてもらえる、そんなブログになれば幸せだなと思っております。
ぼくに力になれることがあればなんなりとお声かけください。
それではよろしくお願いします。
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以下、普通の営業マンだったぼくが旅人になるまでの経緯を記しています。
ご興味のある方はご覧ください。
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2022年3月に営業職として約8年間勤めた会社を退職。
2022年5月から自分の夢であったアメリカを縦断する4260kmのパシフィッククレストトレイルというロングトレイルを約6ヶ月間かけて旅してきます。(120日間かけて無事に歩き切りました。)

なんだそれ?ロングトレイルって?
簡単に言うと衣食住を担いで山と里を繋いで、ただひたすら歩いて旅をします。
初めてアメリカのロングトレイルを知った時、『アメリカ』『旅』『アウトドア』というキーワードに惹かれたのを今でも覚えています。

何気なく会社員として仕事をこなし、お給料をもらい、休みの日には出来る範囲で思いっ切り遊ぶ。
GWや夏期休暇を利用しアメリカのルート66という有名な旧道にロードトリップへ出掛けたり、国内でキャンプやカヌーの外遊びをしたりと、それなりに充実した毎日を過ごしておりました。
幸い職場環境や労働条件には満足しており、そんな日常が正解なんだと半ば自分に言い聞かせて日々を過ごしておりました。
ただ心の片隅には『一度きりの人生、それなりに過ごしていいのだろうか?』という気持ちもありました。
人生の中で『何か大きなことがしたい!』という願望もありました。
そんな中で2017年にカナダのイエローナイフへ『オーロラを見よう!』と友人と一緒にキャンプ旅行へ出かけることに。
当初はレンタカーを借りてキャンプ場でキャンプしてオーロラ見ようというプラン。
海外での運転も慣れてるし、キャンプも日本でたくさんしてきた。
なかなか『海外』で『アウトドア』をする事にハードルを感じでいたけど、これなら問題ないだろうとイエローナイフへ向かいました。

現地へ到着し、まずは買い出し。
飛行機に持ち込めないガス缶を購入するため地元で唯一のアウトドアショップへ。
パタゴニア等の海外ブランドが日本よりも安く、店内商品に夢中になる中、ある店員さんから驚きの声をかけられました。
『もしかして日本の方ですか〜?』
まさかこんな場所で日本語で話しかけられるとは思っておらず、驚きながらも声の先に目をやると日本人の女の子。
話を聞くと彼女は南米を旅した後、カナダでヒッチハイク旅をし、現在イエローナイフ在中とのこと。
異国の地で母国語で話が出来ることに安心感を覚え、今後のイエローナイフでのプランを話すと彼女からある提案が。
『カナディアンカヌーをレンタルしてツーリングキャンプしてきたら?』
……ちょっと待て。なんだその魅力的で想像もしていなかった提案は。
そんな準備してないぞ。
いわゆる普通のキャンプ道具しか用意してないし服装もディッキーズのワークパンツ。
しかしそれと同時に『これって一皮剥けるチャンスでは?』と何故かピンときて友人も同意。
ギアも服装も完全にオートキャンプ仕様。
カナディアンカヌーなんて乗ったこともない。
でも行かなければ今後何も変わらない。
そんな気がしました。

そんなこんなで無事にこの旅を終えた後、
2018年にデナリ国立公園バックカントリーハイキング

2019年には再びイエローナイフで1週間のカヌーツーリング

日本でアウトドアをはじめ、
海外で観光旅行やロードトリップをして、
海外でアウトドアをする。
ひとつひとつのハードルを越えて、当初は想像していなかった事を実現できるようになってきました。
あの時彼女と出会ってなかったら…
もしかしたら今もオフィスで仕事をしているかもしれません。
神様からの示しの様な出会いが、今回のアメリカ縦断の旅を決断させました。

ただ現実を見ると年齢は30オーバー、手に職は無し、さらには既婚と、職を手放して一銭にもならないチャレンジをするのはリスクしかありません。
『理想』と『現実』の狭間で悩みながらも私は『理想』を追い求める事を決意しました。
自分の気持ちに嘘をついて生きていくのは違うなと。
失敗して苦しむのは嫌です。
でも後悔のある人生はもっと嫌です。
自分の思い描く明日がある保証なんてどこにも無いし、将来の安定よりも今を後悔ないように生きるべきかなと。
こうしてぼくの旅ははじまった。